冠婚葬祭といった大切な場面で着用する「礼服・喪服」。一般的なスーツに比べて着る機会が少ないものの、必須と言っても良いアイテムです。
滅多に着ることがない衣服であるため、クリーニングに出すタイミングや保管方法に悩むかと思います、
このページでは、
- 礼服・喪服はどのタイミングでクリーニングに出すべきなのか
- 礼服・喪服の保管方法
- 礼服・喪服のおすすめ宅配クリーニング
を紹介します。
Contents
礼服・喪服とは?
お葬式は未だにブラックな装いをすることが一般的ですが、最近の結婚式・イベント時の服装は、ブラックスーツのみという事がなくなり、礼服(黒)を着る場面も少なくなっています。
そのため、礼服・喪服について馴染みのない方もいると思います。
一般的に礼服はお葬式、結婚式、入学式、式典など、冠婚葬祭全般で着用することができるフォーマルウェアになります。
ブラックフォーマルは、冠婚葬祭の「葬」である弔事用・喪服と考えるのが一般的です。礼服はビジネスシーンでは使われず、スーツの代用として着ることはありません。
引用元:GINZA Global Style「礼服と喪服、スーツの違い|葬儀にスーツで出席は大丈夫?(葬儀のマナー)」より
葬式の場での礼服
会社から直行で葬式に行くことになる機会も少なくありません。ですが、仕事後であっても“喪服”の着用が基本になります。見る人によっては違いがわかり、マナーがなっていないと思われてしまいます。
グレーやネイビーなどのビジネススーツはもちろんNGですし、ダーク系のビジネススーツに黒いネクタイでもNGです。必ず喪服を着ていきましょう。
成人式の場での礼服
まだ社会人ではない若い人は、ビジネススーツの用意がないために、礼服である真っ黒のスーツを成人式や入学式で着用するなんてことも。
ただ、一般的にそういったシーンでは、礼服ではないダーク系のスーツや少し柄の入ったオシャレなスーツを選ぶと良いでしょう。
男性の礼服①:モーニング・燕尾服
「モーニングコート」・・・フロックコートの前裾を乗馬用に切り落とし、後ろを長く斜めにカットされた独特なデザインが特徴。昼の礼服として、最も格式の高いモーニングは、主に結婚式の新郎、両家のお父様の定番衣装。公的な式典、記念パーティーの主催者、葬式の喪主が着用します。
「燕尾服」・・・ジャケットの裾が燕(ツバメ)の尾のように2つに割れているのが特徴。夜の正礼服として、格式の高い結婚式や披露宴などで着用します。
男性の礼服②:タキシード・ディレクタースーツ
「タキシード」・・・主に夕方以降に開催されるパーティーに出席される方。ブラックタイを着用することから、“ブラックタイ”と指定されたフォーマルな場面での服装となります。夜の準礼装とされているが、近年は正礼装としても選ばれています。
「ディレクターズスーツ」・・・ブラックスーツよりもワンランク上の着こなしに。その名のとおり、ディレクター(重役)クラスの格調高いフォーマルスタイル。黒のジャケットにグレーベストとストライプのコール地の(正礼装・準礼装のスーツで着用されるパンツ)スラックスを合わせるのが基本です。
男性の礼服③:ダークスーツ・ブラックスーツ
「ダークスーツ・ブラックスーツ」・・・スーツカラーの中で、濃いネイビー・グレーがダークスーツとされており、礼服の一つとしてあります。ブラックスーツ(フォーマルシーン)と同等、結婚式や式典などで着用することが出来ます。
※正式なマナーとして、黒のネクタイと黒い靴下を用意しておきましょう。
女性の礼服①:正喪服・準喪服・略喪服
引用元:BELEE MAISON「喪服のマナー(女性編)をご紹介!お通夜・お葬式では何を着る?」
- 正喪服……最も格式高いのが正喪服。葬儀や告別式、一周忌までの法要で、喪主や親族など主催する側の人が着るものです
- 準喪服……一般的な喪服のこと。一般参列者としてお通夜やお葬式に伺うのであれば、準喪服を選びましょう。喪主や遺族が着用することもあります
- 略式(略喪服)……三回忌以降の法事や急な弔問、お通夜へ参列する際に着用します。男性も女性も、黒や濃紺などのダークカラーで控えめな服装を選べば失礼になりません。
女性の礼服②:セレモニースーツ
入園式・卒園式、入学式・卒業式はもちろん、謝恩会やお子様の発表会にも使える着回し力のあるレディーススーツ。
女性の礼服③:イブニングドレス・カクテルドレスなど
カクテルドレスは一般的に結婚式・披露宴、パーティーなどで着用するパーティードレスの意味合いで使われます。
カクテルドレスはイブニングドレスよりも簡略化した略礼装となり、スカート丈は膝丈、膝上のデザインもあります。
礼服・喪服のクリーニング頻度は?
【結論】着るごとにクリーニングに出すのがおすすめ
- 汗や皮脂油、などのほこりが付く
- 食べ物の汚れ付く
- 喫煙する場合はタバコが付く
- お葬式の場合は線香の匂いがしみつく
など、知らず知らずのうちに礼服に汚れがついてしまます。
そして、その汚れを放置していると、カビの栄養なってしまったり、黄ばみやシミの原因になってしまいます。
また礼服は普通のスーツと違い急に必要になるアイテムです。頻繁に着用するスーツやドレスであれば、毎月・シーズンのタイミングでクリーニングに出せますが、礼服の場合は1度着用したら当面着ない可能性があります。
そのため、1度着たらその都度クリーニングに出すのが良いでしょう。(ただし短期間で連続で着る場合は、よほど汚さない限りは全部のイベントが終わってからでも問題ありません)
着る機会が少なく、一度に数時間程度しか着用しない礼服。目立つ汚れや食べこぼしがなければ汚れていないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は意外と汚れているんです。汗や皮脂の汚れ、知らずにつけた食べこぼしや飲みこぼしなど、目に見えづらい汚れはたくさんあります。着用したあとは、その都度クリーニングに出すのがベストです。
引用元:リネット
Q.1回着用したら洗うかクリーニングに出した方がよいのか教えてください
A.着用後は、目に見えない汚れ(汗、皮脂、ほこり、食べ物などを含む)が付着します。そのままの状態にしますと汚れは落ちにくくなりますので、着用後は速やかにお洗濯・クリーニングに出しましょう。引用元:TOKYO SOIR
着ていた時間が短かったから、汗をかかなかったからといった理由で、クリーニングに出さずに喪服をそのままクローゼットにしまったことはありませんか。
一度着た喪服は、着ていた時間が短かった場合でもクリーニングに出すのがおすすめです。
引用元:終活ねっと
喪主や親族のように1日フルに着用する場合はクリーニングをしてください。
ダークスーツのひざ裏の折れジワは目立ちます。
それ以外の人は、お葬式に行って帰っての計1,2時間程度であれば、最長で3回、2回でクリーニングを出されたら良いと思います。
もちろん、汗を大量にかいた、土砂降りの雨に濡れた 場合はすぐに出すべきです。
お高い品物を数回しか着用せずにカビさせてしまい、破棄するといったことは損です。
引用元:403
礼服・喪服のクリーニングにかかる料金・平均相場は?
サービス名 | ジャケット | スラックス | スカート | タキシード・モーニング | |
チェーン | 白洋舎 | 3,400円~ | 1,550円~ | 1,050円~ | 13,500円~ |
ポニークリーニング | 800円~ | 650円~ | 650円~ | ー | |
ホワイト急便 | 1,080円~ | 820円~ | 820円~ | ー | |
宅配 | リネット | 950円 | 660円 | 660円 | 2,630円 |
リナビス | 1点930円~1,550円 | ||||
ネクシー | 1,089円~ | 690円~ | 759円~ | 3,000円 | |
キレイナ | 6,000円(上下) | 2,800円 (スカートorパンツ単体) | ー | ||
せんたく便 | 1点880円~ |
全国的に店舗があるクリーニング店と、宅配クリーニング5社をピックアップしました。
平均的な相場は400円台~500円になります。また、キレイナなどの高級クリーニングでは1本あたり2,000円近くなるお店もあります。
ネクタイのおすすめ宅配クリーニングサービス一覧
現在数十社以上ある宅配クリーニングのお店から、特にネクタイに向いているお店を厳選しました。
スピードの早さと注文のしやすさNo.1「リネット」
リネットは、依頼してから返送されるまでの期間が短く、「速い・安い・オプションが豊富」の三拍子が揃っていることが特徴です。
とくに、預けてから最短2日※で仕上げて返却というスピード感は、宅配クリーニングの中でもトップクラスです。
また、都心を中心に翌日配送や早朝・深夜配送も展開中しており、その上アプリの使い勝手も良好。
品質・コスパともに最高の宅配クリーニングといえます。
スーツなどの単価が高い衣類のまとめ出しは「リナビス」がコスパ良し!
おせっかいなほどに徹底的なクリーニングをしてくれる「リナビス」です。
クリーニングにこだわりを持つ頑固な社長と20年以上のキャリアを誇るベテラン技術士が、他社ではやらないようなことまで無料で対応してくれます。
シミ抜きはもちろんのこと、ボタン修繕や毛玉取りなども無料で行ってくれる上、万が一仕上がりに満足できない場合の再仕上げもタダでやってくれる「おせっかい」ぶり。
選択の技術とこだわりの強い職人がひとつひとつを手作業でクリーニングしてくれるので、ブランド物や商談用の高額なスーツなども安心して預けることができます。
また、リナビスはスーツ1点〇〇円という方式ではなく、10枚までなら何を出してもいいという点数制です。そのため大量のスーツクリーニングをしたい方におすすめです。
絶対に失敗をしたくない高級ブランド品を出すなら「キレイナ」が安心!
「どんな洋服もキレイにしてみせる」
シンプルだけれど、宅配クリーニングを利用する最大の目的ともいえることに最上級のこだわりをもつ宅配クリーニング業者が「キレイナ」です。
ウェディングドレスや装飾の多い舞台衣装、婚礼着物といった個性的な衣類をキレイにメンテナンスしてきた実績をもとに、高級ブランド品からビジネスシーンで多用するスーツ、ダウンジャケットまでをも新品同様にしてくれます。
キレイナでは上質な水洗いを採用しており、ドライクリーニングでは得られないような肌触りを実現し、たとえ黄ばんだ衣服やくすんだ洋服であっても新品同様の色合いを蘇らせてくれます。
とにかく価格最優先で選びたいなら「せんたく便」がコスパ最強!
せんたく便は、とにかく価格帯が安いことが特徴の宅配クリーニングです。
パック料金+オプション料金といった構成の「おまとめパックタイプ」に対応しており、布団や靴、コスプレ衣装専用のパックなどユニークなサービスを提供しています。
2回目以降は「リピート価格」が適用され、初回よりも安い価格でクリーニングに出せるので、価格最優先で選びたい方に向いています。
丁寧なシミ抜きが好評の「ネクシー」は高クオリティなクリーニングが売り!
老舗80年のクリーニング店が確かな技術で洗濯をしてくれるのが「ネクシー」です。
洋服のことを第一に考えて、熟練の職人が手作業でひとつひとつの衣類を丁寧に仕上げてくれるので品質は間違い無しのサービスといえます。
宅配クリーニングと保管クリーニングの好きな方を選ぶことができ、最長で7か月間は追加料金無しで衣服を預けておくことができます。
また、プリモ会員(月額200円)になると毎回の利用料金が常に10%オフになるほか、修理や毛玉取りなどが無料で利用できるようになることが特徴です。
宅配クリーニング最安値の「美服パック」
無料会員は1点878円〜、保管付きの月額会員は659円〜という価格は、宅配クリーニングだけでなく店舗型クリーニングと比較しても最安値です。
安いと品質が気になるところですが、美肌パックでは「熟練のスタッフが1点1点チェック、その上で最適な方法でクリーニングをする」ため安心して利用することができます。
さらに水を使ったドライクリーニングで洗濯、ドライ用の専用溶剤+専属スタッフで対応しているため、大事な衣類も安心して任せることができます。
紳士服デザイナーが代表をしてる「プラスキューブ」
プラスキューブは紳士服のデザイナーをしていた方が代表を行っています。
アパレルでの経験をクリーニングに活かしているため、こちらも品質については安心して任せることができます。
オリジナルの溶剤を使う宅配クリーニング業者は沢山いますが、プラスキューブではオリジナルの洗濯層を使っています。
このオリジナル洗濯層は洋服を動かさずに洗いあげます。通常機械での水洗いによるウール(毛)の縮みを防止、傷めることなく汚れを落としてくれます。
ネットで依頼するだけ!宅配クリーニングの利用方法
自宅から好きなときに申し込みができる宅配クリーニングですが、いままでに使ったことがない方からすると、利用する際の手続きの流れは気になりますよね。
そこで、ここでは宅配クリーニングを利用するときの手続きの流れについて簡単にご紹介します。宅配クリーニングの利用方法は、以下の流れで手続きを行います。
【宅配クリーニングの利用方法】
- ネットやアプリから宅配クリーニングを依頼する
- 自分の名前や住所、電話番号などを入力して申し込みをする
- クリーニングに出す衣服を梱包する
- 配送業者に梱包した衣類を引き渡す(一部コンビニ発送にも対応)
- 衣類の到着連絡+見積もりメールの確認をする(承認手続きが必要な場合もあるので注意)
- 仕上がったクリーニング品を受け取る(オプションで業者に保管してもらうことも可能)
基本的にはネットやアプリから宅配クリーニングに申し込みをして、集荷当日になったら梱包した衣類を配達員に手渡せばOKです。
なお、ほとんどの宅配クリーニング業者が梱包用キットを用意してくれますが、梱包用キットが手元に届くタイミングは業者によって異なります。
梱包用キットを受け取った後で集荷に来てもらうのが一般的ですが、配達員が集荷当日に直接梱包キットを持ってくるパターンもあります。
また、梱包キットを用意していない業者も存在するので、宅配クリーニングのサービスを選ぶ際にはあらかじめ確認しておくことをおすすめします。
礼服・喪服のお手入れや保管方法
クリーニングから上がってきた衣類はビニールを外す
クリーニングから戻ってきた衣類にはビニール袋がかけてあることがほとんどです。
一見、ビニール袋は衣類を守ってくれるように感じますが、湿気を閉じ込めてしまうためカビが発生する原因になりかねません。
返却された衣類にかぶせてあるビニールは早い段階で取り外すことをおすすめします。
ハンガーに掛ける
礼服・喪服に限らず、衣類はハンガーに掛けることをおすすめします。
ハンガーには衣類を収納するだけでなく、形崩れを防ぎ、重みからくる圧を分散してくれる意味合いもあります。
ぜひ着用した衣類は、ハンガーに吊るしましょう。
ブラッシング
クリーニングに出したいけど、「今はちょっと」と考える方は、せめてブラッシングをしてホコリを落としてあげましょう。
まとめ
礼服・喪服におすすめの宅配クリーニングをご紹介しました。都内だけでも40社以上の宅配クリーニングがあるので、選ぶ時の参考になれば幸いです。
サービス名 | 特徴 |
リネット |
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リナビス |
|
キレイナ |
|
せんたく便 |
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ネクシー |
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プラスキューブ |
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美服パック |
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